2019.03.20

どうして白髪になるのでしょう?

どうして白髪になるのでしょう?

白髪は老化現象のひとつ。中年以降の女性なら、1度は悩んだ経験があることでしょう。白髪をカバーする最も有効な方法は髪を染めることですが、むやみに白髪染めをすると、髪や頭皮にダメージを与え、髪のすこやかな成育を妨げることにもなりかねません。白髪の原因や白髪染めのしくみなどをよく理解した上で、正しいお手入れを行いましょう。

加齢

体の老化に伴い、色素細胞(メラノサイト)の力が弱くなったり減少したりすると、メラニン色素をつくることができなくなって白髪になります。通常、まず頭髪に白髪が混じり、60歳でほぼすべての人に程度の差はあれ、白髪が見られるようになります。

ストレス

ストレスを受けると、毛根部分への血流が悪くなり、髪が栄養不足に陥って白髪を伴う場合があります。また、ストレスがたまると体のホルモンバランスが崩れ、メラノサイトの力が弱まり、白髪になりやすくなります。

遺伝

白髪は遺伝するといわれ、家系的に白髪になりやすい人は、若いころから白髪が出ることがあります。ただ、どの程度遺伝が関係しているかは明らかになっていません。

生活習慣

不規則な生活や栄養バランスの偏った食生活をしていると、メラノサイトの活動が弱まり白髪になりやすくなります。また、ミネラル不足もメラノサイトの働きを低下させる一因です。

病気

貧血や甲状腺機能亢進症などの全身疾患に白髪が伴うことが知られています。

白髪の原因はさまざまです。まずは、生活習慣を見直しましょう。

メラニン色素がなくなると白髪になる

頭皮の中でつくられたばかりの毛髪は、実は色がついておらず透明です。それに色をつけるのが、毛根部にある色素細胞(メラノサイト)の中のメラニン色素です。
頭皮の中で、髪は、メラニン色素を取り込みながら黒くなっていくのです。
ところが、加齢やストレスなど何らかの原因によって色素細胞の働きが低下したり消失したりすると、メラニン色素がつくり出されなくなり、髪の色が抜けていきます。それが白髪なのです。

薄毛と同様に血行促進のお手入れを

ただし、なぜ色素細胞か消失するのか、また再び生成されないのかという点については、現在の研究では解明されていません。ですから、「自髪になったら染めるしかない」とあきらめるのは早計。
適切なお手入れや生活習慣の改善によって、ある程度は進行を遅らせたり、自髪の量を減らすことは十分可能です。
薄毛の予防と同様、頭皮の血行促進に心がけ、髪に栄養が行き渡るようケアすることが大切です。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。