【育毛の基礎知識】女性の抜け毛(薄毛)の原因とは?
女性は男性のような脱毛(ハゲ)にはならないと思われがちです。しかし、薄毛に悩む女性は推定600万人。500万から1000万人いるともいわれています。これは日本の女性の約10%、つまり10人に1人が薄毛・脱毛に悩んでいるということになります。「抜け毛や薄毛に悩んでいるのは、あなただけではない」ということと、女性特有の薄毛(抜け毛)の特徴と原因を正しく理解していきましょう。
女性の抜け毛(薄毛)の特徴:細くなる
女性と男性では薄毛の「なり方」が違います。したがって、育毛のアプローチも男性とは異なります。
まず、男性の場合、遺伝的要因が強く影響しています。男性は男性ホルモンが多く、さらに脱毛遺伝子を持っていれば、しっかりと頭皮ケアをしていても薄毛になるケースが多くなります。男性型脱毛は遺伝や血流不足を主な原因として、髪が「抜ける」のが特徴です。
一方、女性の脱毛症の場合、髪が「細くなる」ことで全体的に薄く見えるのが特徴。毛髪が細くなっていき、次第にひょろひょろとした毛が多くなります。女性の髪は、20代から70代で、約27%も細くなります。
また、年齢にかかわらず、特に閉経後の女性ほど改善する可能性が高いのが、女性型脱毛症の特徴のひとつ。次に、女性型脱毛症の原因を見ていきましょう。
女性の抜け毛(薄毛)の原因:年齢(老化)や生活習慣など
女性型脱毛症(薄毛)は「年齢(老化)」と「生活習慣」が影響していることが多く、その一方でダイエットや薬などが関係していることもあります。
老化によって血管が硬くなり、頭皮の弾力が低下すると血液の流れも悪くなります。すると、頭皮や毛根に栄養が行かなくなって毛が抜けたり、薄毛になったりします。
また、血管が収縮するという意味ではストレスが影響しますし、髪への栄養という意味ではダイエットによる栄養不足が大きな影響を与えます。
遺伝については、医学的には解明されていません。女性は男性ホルモンが少ないので、脱毛遺伝子を持っていても、正しい頭皮ケアをすれば薄毛を防ぐことはじゅうぶん可能なのです。
女性の薄毛の主な原因
・年齢(老化)
・生活習慣によるもの
シャンプー / 毛染め / 食事内容 / ストレス など
・薬が関係しているもの
ピル降圧剤 / 糖尿病薬 / 高脂血症用剤 / 抗凝固剤 / 抗けいれん剤 など
・内的な疾患
ダイエット / 甲状腺機能異常 / 亜鉛欠乏症 / 鉄欠乏症 など
女性の抜け毛(薄毛)は、年齢に関係なく改善しやすい
先に書いたように、女性特有の薄毛の大きな原因として老化や更年期のほかに、毎日の生活習慣が考えられます。年齢が高いほど薄毛になる割合も高くはなりますが、女性は男性の薄毛とメカニズムが異なるため、男性より生えやすいようです。
男性とは原因も症状も異なる女性の薄毛の改善のためには、育毛剤による頭皮への栄養補給や生活習慣が効果的です。女性の場合、年齢に関係なく改善しやすい傾向にあるため、決して「もう歳だから」とあきらめないでください。
薄毛や抜け毛への対策は、すぐに効果が出るものではありません。まずは半年間くらいを継続の目標として、あせらずじっくり、時間をかけて育毛に取り組みましょう。
まとめ
髪はとってもデリケートです。ストレスやバランスの悪い食事、不規則な生活など、生活習慣が髪に大きな影響を与えます。頭皮を健康に保つために食事や、代謝や血流を促す運動で、バランスの良い生活を習慣にすること。何気なく習慣化している日常を見直せば、薄毛を再生することができるのです。それに、髪によい生活は体の健康にもつながります。
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シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。