2021.02.17

気になる白髪にいい食べ物とは

気になる白髪にいい食べ物とは

白髪の原因の90%が、遺伝によるものといわれています。ですから一度白髪になった髪を、黒くするのはかなり難しいといえます。ただし、食べものによって白髪になるのを遅らせるのは不可能なことではありません。

 

白髪になるのを食事で遅らせることは可能

白髪を食事で遅らせることができる理由は、白髪を引き起こすメカニズムにあります。

毛髪に黒い色を与える細胞の中に、チロシンというアミノ酸があり、これがメラニン色素をつくるもととなっています。チロシンを多く含む大豆や大豆製品、アジ・サバなどのいわゆる大衆魚、鶏卵などを平素から摂るよう心がけると良いでしょう。

 

 

ミネラル不足は白髪になる年齢を早めることに

また、チロシンがメラニン色素となるためには、チロシナーゼという酵素の働きを借りなければなりません。チロシナーゼは銅イオンによって活性化されますから、銅イオンを含んだ食品を摂ることも重要です。銅イオンは、エビやカニなどの甲殻類や貝類、ココアなどに多く含まれています。

日本人は世界的に見て白髪になるのが遅い傾向にありますが、それは日本人がエビやカニをとくに好むからとも考えられます。

 

ただし、白髪を遅らせたいからと、同じものばかり食べていては栄養バランスが偏り、髪の成育には良くありません。炭水化物たんぱく質・脂質の三大栄養素およびビタミンやミネラルを、いろいろな食品からバランス良く摂るようにしましょう。

 

ビタミンも髪には欠かせない栄養素です

栄養素の話でいうと、ビタミンも髪とたいへん深い関わりがあります。ことにほとんどのビタミンは、髪をつくるのに欠かせない存在となっています。ご存じの通り、毛髪はたんぱく質からできていますが、ビタミンの力なしでは、体内のアミノ酸をたんぱく質に合成することができません。

とくに重要な役割を果たすのが、ビタミンB群です。ビタミンB1はごはんやパンなどの炭水化物に含まれる糖質を分解し、髪をつくるのに必要なエネルギー源に変換します。また、ビタミンB2、B6が不足すると、頭皮の炎症やフケ症が起こりやすくなり、髪の生育環境が悪くなります。

そのほか、角質(髪は角質の集合体)をつくるビタミンA、頭皮の血行を促すビタミンEなども、髪の健康を支える働きがあります。
いずれにせよ、私たちの体も髪も、毎日の食生活の積み重ねによってできています。やはり、いろんな食品をバランスよく食べることが、最良の美容・健康法だといえるでしょう。

ひとくちコラム-白髪が出始める平均年齢は?

日本人の平均的な白髪の発生年齢は、35歳を過ぎたあたりから。また、頭髪の半分が白髪になるのは55歳くらいからと言われています。遺伝的要素が強いため、もちろん個人差はあります。ちなみに外国人は、平均30歳くらいで白髪が発生するそうです。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。