2016.09.30

女性の大敵!頭皮トラブルを防ぐ「乾燥対策」

女性の大敵!頭皮トラブルを防ぐ「乾燥対策」

気温も湿度も低くなる秋・冬。お肌の保湿は気にしていても、頭皮の乾燥には無頓着な女性は意外と多いのでは? お肌と同様に髪や頭皮も季節の影響を受けやすく、放っておけば育毛に悪影響を及ぼします。とはいっても、日常のちょっとした心がけでじゅうぶんに対応は可能です。

「乾燥」は髪と頭皮トラブルのもと

お肌と同じように、頭皮や髪にとっても「乾燥」は大敵です。頭皮が乾燥すると、髪のパサつきやフケ・かゆみなどのトラブルが起こりやすくなります。抜け毛や薄毛とは無縁の健康で太い髪を育てるために、潤いのある頭皮を目指して育毛環境を整えていきましょう。

「乾燥」によって、頭皮のバリア機能が低下

頭皮を外的刺激から守ってくれるバリア機能を果たしているのは、頭皮を覆う皮脂です。しかし、女性は40歳を過ぎると皮脂量が減少するため、いっそう乾燥が進みます。

さらに外気の乾燥は髪からもうるおいを奪って、フケ・かゆみ、パサツキや切れ毛、静電気など、髪の傷みを助長します。

血行促進、潤いアップには蒸しタオルがオススメ

洗髪後に蒸しタオルを使って髪と頭皮をパックして、血行を促進しましょう。頭皮が柔らかくなって、ツヤのある髪を育てます。バスタブの中でゆったりした気分で行いましょう。

蒸しタオルの作り方

タオルを水で濡らしてラップに包み、電子レンジで加熱。もしくは40度程度のお湯に浸して、固く絞って作ります。
いずれも熱すぎないよう、頭に巻く前に必ず手で温度を確かめましょう。

簡単! 蒸しタオルパックの仕方

1.シャンプー後、タオルで髪と頭皮の水分を軽く拭き取る。
2.ヘアコンディショナーを毛先中心に、いつもより多めにつけて全体になじませる。
3.髪をすっぽり覆うように、蒸しタオルを頭に巻いておよそ5分間放置します。
4.洗い残しのないように、しっかりすすぎましょう。

保湿第一のケアで、育毛環境を整える

顔に比べて気づきにくいのが頭皮の乾燥。気温が低下すると、皮脂の分泌も低下します。スキンケアと同じく、頭皮にも乾燥対策をしましょう。

頭皮の乾燥対策には、日ごろの心がけが大切です。ストレスのある生活や喫煙、アルコールの摂りすぎは、末梢血管を収縮させて血液循環に悪影響を与えます。日常生活を健康的に過ごすようにすれば、これらの悪影響から自然と遠ざかるようになります。

頭皮の乾燥状態をチェック

黒い紙や布の上で、頭皮を軽くさすってみてください。白く細かいカサついたフケが落ちてきたら、それは空気の乾燥による「乾性のフケ」です。乾燥肌の人に多く、特に冬場に増える傾向があります。

乾性のフケを放置していると、フケと皮脂が毛穴の出口をふさいで脱毛してしまう「粃糠性(ひこうせい)脱毛症」に繋がる可能性があります。予防するには、育毛剤などで頭皮の保湿を行うことが重要です。なお、フケ・かゆみが治まらない場合は、速やかに皮膚科を受診してください。

シャンプーの回数にも気をつけて

冬の洗髪は、とくに汚れていなければ2~3日に1回でじゅうぶん。また、寒い冬はお湯の温度を高く設定しがちです。頭皮の皮脂が必要以上に奪われないよう、熱い温度のシャワーなどは避け、38度程度の湯温で洗髪するようにしましょう。この湯温は乾燥肌の方には特におすすめです。

なお、頭皮が乾燥しているからといって、顔用の美容液や乳液、クリームなどを使うのはNG。必要以上にべたついて毛穴をふさいでしまうほか、育毛剤の浸透を妨げる可能性があります。

抜け毛・乾燥を抑えるドライヤーやブラッシング方法

冬は特に髪を乾かす時間が長くなりますが、長時間のドライヤーの使用は頭皮や髪を過度に乾燥させてしまいます。洗髪後はタオルドライをじゅうぶんに行って、ドライヤーの使用はなるべく短時間ですませましょう。

ブラッシングには、静電気が起きにくい天然の豚毛ブラシなどがおすすめ。毛先のほうから少しずつ頭頂部へ向かって、やさしい力加減でブラッシングするようにしましょう。いきなり頭頂部から毛先に向けてブラッシングをすると、絡まってしまって切れ毛や枝毛ができやすくなります。

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まとめ

秋冬の薄毛・抜け毛対策は日頃のちょっとした心がけが大切。といっても、特別に大変なケアが必要というわけではありません。まずはここにあげたヘアケアを実践してみてくださいね。女性のお肌と同じように、薄毛・抜け毛対策も秋冬用に切り替えて、健やかな育毛環境を作りましょう。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。