2019.07.10

食事で防ぐ「髪の夏バテ」

食事で防ぐ「髪の夏バテ」

この時期は暑さで食欲不振に陥りがち。
実は、体と同様、髪も栄養不足による夏バテを起こしやすくなります。
体の栄養不足は、髪の艶などを奪うだけでなく抜け毛や薄毛の引き金にも…。
若々しく健康な髪をキープするには、毎日の食事も重要なポイント。美髪のための食材やレシピをご紹介します。

栄養不足だと髪は育たない

髪の成育に必要な栄養分は、頭皮の毛細血管から血液を通して毛根に供給されます。
ところが、暑さによる食欲減退や冷房での冷えによって栄養不足や血行不良になると、十分な栄養が運ばれなくなり、髪の成長に支障をきたします。

美髪に不可欠なアミノ酸・ビタミン・ミネラル

髪は主に、複数のアミノ酸が結合した「ケラチン」というたんぱく質でできています。
ケラチンを構成しているアミノ酸のひとつ「シスチン」は体内でつくることができないため、それらのアミノ酸を含む食品から摂取することが大切。
さらに、ビタミン類ミネラル類も髪の生成に欠かせない栄養素。髪の夏バテ予防には、3食きちんと食べることを基本に、これらの栄養をバランスよく摂ることが大切といえます。

実践!美髪のためのレシピ

今回はミネラル豊富なレバー使った料理をご紹介します。

にらとレバーのオイスター炒め

材料(2人分)
鶏レバー100g
にら1わ(100g)
もやし100g
ごま油小さじ1
しょうが1片
a(しょうゆ・酒各小さじ1、片栗粉大さじ1/2)
b(酒・みりん・オイスターソース各小さじ1)

作り方
①鶏レバーはよく洗い、一口大のそぎ切りにしてさらによく洗う。水気を拭いてaをもみこみ、30分ほど置く。
②にらは約4cmの長さに切る。もやしは水に浸け、パリッとさせる。
③フライパンにごま油とみじん切りにしたしょうがを入れて熱し、鶏レバーを炒め、焼き目がついたら取り出す。
④③のフライパンに②を入れてさっと炒め、鶏レバーを戻し入れてbで味をととのえる。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。