2019.03.06

フケ・かゆみを防ぐ シャンプーの五カ条

フケ・かゆみを防ぐ シャンプーの五カ条
  1. 一、フケの種類に合ったシャンプーを選ぶ
  2. 二、シャンプーの前にお湯洗いを
  3. 三、シャンプー剤は手のひらに適量を取ってからつける
  4. 四、地肌を指の腹でもむようにやさしく洗う
  5. 五、洗い残しのないように、すすぎはしっかりと

 

まずは、シャンプー剤や洗髪法を見直しましょう

フケ症のもっとも重要な対処法は、正しい洗髪習慣の実践です。フケやかゆみが出たら、まず日頃使っているシャンプーや洗髪法を見直してみましょう。
乾性のフケの場合、頭皮の乾燥を防ぐため保湿成分配合のシャンプー剤を選ぶこと。洗い過ぎも考えられるので、シャンプーの回数をなるべく減らしたり、シャンプー剤の量を減らして軽く洗うようにしましょう。

最近の研究で、湿性のフケは、常在細菌の増加が深く関わっていることがわかってきました。常在細菌はどんな人の頭皮にも存在していますが、皮脂を栄養源としているため、特に脂性肌の頭皮で異常発生しやすい傾向にあります。常在細菌が増えすぎると、角質が刺激されて必要以上にはがれ、フケが大量発生します。
こうしたトラブルを改善するには、常在細菌の繁殖を抑えるピロクトンオラミンや硝酸ミコナゾールを配合したシャンプーを選び、丁寧な洗髪で余分な皮脂をきれいに除去することが望まれます。

ビタミンB群を十分に睡眠不足やストレスにも注意

フケやかゆみの改善には、食事や生活習慣の改善も有効です。頭皮を健康に保つビタミンB群を十分に摂り、バランスの良い食生活を心がけましょう。湿性のフケが出る脂性の人は、脂肪分の多い食事を控えること。糖分の多い菓子やアルコールも頭皮の健康にはよくありません。
睡眠不足やストレスも、フケやかゆみを悪化させる原因に。イライラするとかゆみが増し、掻くとよけいにイライラします。ゆったりした気分で過ごせるような環境をつくりましょう。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。