2018.12.12

第3回 育毛剤の選び方 女性用と男性用について

第3回 育毛剤の選び方 女性用と男性用について

「育毛剤を選ぶ正しい基準」について第3回目の記事となります。
育毛剤というと男性をイメージする方もまだ多いかと思います。しかし、男性には男性の、女性には女性の育毛剤が必要なのです。今回はそこに焦点を当ててご説明いたします。

女性用と男性用の違いについて

・女性の脱毛は老化や生活習慣、男性は遺伝の影響が大きい

・女性と男性の脱毛の症状も違う

・男性用と女性用では育毛剤の成分も違う

上記のことについて過去の記事で詳細を記載しております。ご参照ください。
【女性のための育毛講座】育毛剤、男性用と女性用の違い

原因や症状も違うため、開発段階での試験内容なども当然違うものになります。男女兼用などは一見万能のようにも思えますが、自分の症状に合わせたものを使用するのが最適です。
しかし、少し使って効かないからといってすぐに別の育毛剤を使用するのもオススメできません。育毛剤は即効性を期待できるものではないからです。(すぐに生える!などと言うものは逆に怪しいと思ってください)髪の成長スピードは1か月に産毛で約1mm太く成長しても約1cmです。つまり、毛根で作られて表面に出るまで、およそ80日。個人差もありますが、効果を判断するには6か月を1サイクルと考えて育毛に取り組むと良いです。

 

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。