2016.10.17

【育毛専門医が監修】「抜け毛の秋」は怖くない。脱毛の原因を知って、正しいお手入れを実践!

【育毛専門医が監修】「抜け毛の秋」は怖くない。脱毛の原因を知って、正しいお手入れを実践!

秋は1年のうちでもっとも抜け毛が増え、髪の量が減るシーズン。
抜け毛の多さに、「このまま薄くなってしまうのでは」と不安を抱く方もいらっしゃることでしょう。
しかし、秋の抜け毛は誰にでも起こる現象であり、お手入れの仕方によって抜け毛を最小限にとどめることが可能です。
さあ、頑張って育毛に励みましょう。

秋の抜け毛は誰にでも起こる

秋に抜け毛が増える大きな理由は、動物の毛の生え替わり現象の遺伝子が人にも残っているためです。そしてもうひとつが、夏バテやダイエットによる栄養不足、疲れ、ストレス、紫外線ダメージといった 生活習慣によるものです。

頭髪は個人差はありますが、平均すると日本人では約10万本。健康な人でも毎日50~70本の抜け毛があり、一定のサイクルで生え替わりを繰り返しています。それが秋には少し増えて1日200~300本の抜け毛があるといわれています。

髪の成長速度は、気温が高くなる4月頃から速くなり、7~8月にピークを迎え、9月以降は徐々に遅くなっていきます。また 全頭髪における成長期毛(頭皮の外に出ていて実際に目に見えている髪)の割合は、年齢とともに減ってくる傾向にあります。このようなことから、年齢を重ねた女性は他の年代よりも、秋の抜け毛を切実に感じやすいようです。

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自然な抜け毛と脱毛症の抜け毛

秋は誰でも抜け毛が増えますが、なかには脱毛症による抜け毛の場合もあるので注意が必要です。一度にごっそり抜けたり、不自然な抜け毛があるときは育毛外来のある皮膚科などの受診をおすすめします。

また、40代以降の女性はホルモンバランスの変化により、秋の抜け毛から元の状態に回復しにくいケースもあります。そういう方は育毛剤でのお手入れを始めるといい時期ともいえるでしょう。

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育毛剤でのお手入れを強化

秋は抜け毛が増えることから、他の季節に比べて育毛剤でのお手入れの成果が、なかなか実感しにくい時期でもあります。だからといってあきらめず、抜け毛の原因をきちんと理解したうえで、抜け毛をできるだけ抑えるという気持ちで、コツコツお手入れすることが重要です。抜け毛の多い時期だからこそ、育毛剤を毎日しっかりつけて、健康な頭皮と髪を育てましょう。

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育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。