2020.05.13

〈特別編最終回〉日本毛髪科学協会2019年秋季セミナー採録「女性の薄毛」の現状と治療③

〈特別編最終回〉日本毛髪科学協会2019年秋季セミナー採録「女性の薄毛」の現状と治療③

育毛研究の第一人者の桑名隆一郎博士が、神戸市で行われた日本毛髪科学協会の秋季セミナーにおいて、女性の薄毛に関する講演を行いました。

前回②では、女性の薄毛のパターンと桐葉エキスの効果をご紹介しました今回は、女性の薄毛のパターンから桐葉エキスの効果について、ご紹介いたします。

最終回では、女性の脱毛の改善例による明るい未来をご紹介します。

女性の薄毛は年齢に関係なく改善する

見た目の頭髪のボリュームに影響するのは硬毛の密度であり、それが患者さんの満足度につながります。そのため、育毛治療の評価指標には、毛髪の硬毛率と平均毛直径を測定。当院で治療を続けた結果、広い年代において硬毛率がアップし、下の写真のように見た目にもボリュームアップしているのが明らかになりました。

桐葉エキス配合の育毛剤で改善傾向

同じく桐葉エキス配合の育毛剤による臨床試験においても30代から60代以上の女性型脱毛患者25例に、1日2回、患部に桐葉エキス配合育毛剤を3カ月以上外用してもらったところ、すべての年代において高い割合で脱毛が改善しました。
なかでも60代以上の6割に「毛の新生を認め、脱毛部面積が治療前の50%以下になる顕著な改善」が認められました。

これらの試験により、女性の薄毛は年齢に関係なく改善することがわかり
ました。全3回に分けご紹介した、女性の薄毛の現状と治療による明るい未来。

いくつになってもあきらめずに、前向きな治療していただくことを望んでいます。

ときにジョークを交えて の桑名博士のお話に、 会場が沸く場面もありました。

おまけ(参加者コメント)

「非常に有意義な講演でした」

講演終了後には、参加者から「桑名博士の貴重な研究成果を聞くことができて非常に有意義だった」との声があがりました。
同時に、桐葉エキスの育毛効果についての質問も寄せられ、関心の高さがうかがえました。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。