髪の毛の仕組み 髪の毛の仕組み
髪の毛の仕組み

Q

髪は一日にどのくらい伸びるのですか?

A

髪は1日に約0.35~0.4mm伸びているといわれます。1ヶ月では約1cmになります。ただし、個人差はもちろんのこと、年齢や性別、その人の健康状態などさまざまな環境で違ってきます。

Q

フケの原因は何ですか?

A

フケは、(1)新陳代謝が活発になり老廃物としてはがれ落ちるフケ、(2)頭皮や髪の汚れがきれいに落ちていない場合に出るフケ、(3)ストレスによるフケ(4)乾燥によるフケなど、皮脂分泌のバランスが崩れることによって多くなる、などが原因です。思い当たる生活習慣があれば見直してみる必要があるかもしれません。

Q

白髪になりにくい方法ってあるのでしょうか?

A

毛の中には黒色のメラニン色素が含まれており、その為に黒く見えるのです。そのメラニン色素が何らかの原因でなくなると白髪になるのです。現在のところ、その「原因」が分かっておりませんので、対策も今のところ考えられていないのが現状です。

Q

白髪がまた黒い髪に戻ることはありますか?

A

白髪の原因が分かっておりませんが、基本的に白髪が抜けた後に生えてくる毛も白髪です。ただし、一時的な白髪の場合、色素が再構成されることもあります。

Q

白髪はどうしてなるの?

A

毛の色は毛球部のメラニン細胞によりつくられています。老化によってこのメラニン細胞の細胞の数が減少し、メラニン色素の生産力が低下してくると白髪になります。60歳ではほぼすべての人に程度の差はあれ白髪が見られるようになります。

Q

白髪を抜くと黒い髪が生えますか?

A

白髪を抜いても、そこから生えてくるのは白髪です。メラニン色素が復活して、黒い毛を作るようになることはありません。

Q

毛は剃ると濃くなるの?

A

毛を剃ったとしても、毛を作る毛根には関係ないので濃くも薄くもなりません。ただ、毛を剃ると先細だったうぶ毛の根元が木の切り株のように露出するので、濃く見えてしまうのです。

Q

母も薄毛です。娘の私に遺伝することはありますか?

A

遺伝もありますが、同じような生活を送っている(生活環境が似ている)と同じように薄毛になる可能性はあります。偏った食生活など、髪に良くない生活環境をしていないか、見直してみることが大切です。

Q

毛穴からでている毛の数は人によって違いますか?増えたりすることはありますか?

A

毛穴から出ている毛の数は人によって個人差が有ります。また、毛穴の数が増えることはありません。

Q

「キューティクル」という言葉をよく耳にしますが、何のことですか?

A

キューティクルは、髪の内部を保護するため、5~10層に重なり合っているものです。成分は非ケラチンタンパク質で、摩擦等に弱く、髪が痛んでいるとキューティクルのきめが乱れ、ささくれたような状態になります。逆に、キューティクルの状態が良いと、つややかな髪になります。

Q

毛周期って何?

A

「毛周期」とは、発毛と脱毛のサイクルのことです。1本1本の毛髪には寿命があり、一定期間が過ぎると脱毛し、また一定期間が過ぎると新しい毛が生えてくるというサイクルを常に繰り返しています。毛周期は大きく分けて成長期、退行期、休止期に分けられます。毛母細胞の分裂が活発で、毛がどんどん成長する時期が成長期です。成長期の後、毛は退行期に入ります。退行期は2~3週で、毛根が短縮・上昇した後、休止期に入ります。休止期毛包は成長期毛包の約2分の1の長さとなっているので引っ張ると容易に抜けてしまいます。

Q

毛母細胞って何ですか?

A

毛の元になる細胞です。毛の根元にある丸い部分「毛球」に囲まれる形で毛乳頭組織を芯とした毛母細胞があります。ヘアサイクルの「成長期」には毛乳頭から指令を受けた毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことによって、毛は成長して太くなります。

Q

人間の頭髪の本数は大体どのくらい?

A

日本人の髪の毛の本数は、平均約10万本と言われています。少ない人で6~7本万本、多い人だと13~14万本と個人差があります。

Q

くせ毛はどうしてなるの?

A

毛根のねじれ、コルテックスの偏り、あるいは毛根の形状が歪んでいるなどの複合的な要因によってくせ毛ができます。種類として扁平毛、連珠毛、捻転毛などに分かれます。
また、栄養不足により髪が空洞化し、切り口が楕円形や扁平のようないびつな状態になると、毛の伸縮や柔軟性がなくなるためにおこる場合もあります。

Q

特にくせ毛ではないけど、毛先がはねやすいのはなぜですか?

A

髪の毛は毛先へいくほど栄養が不足し、傷みやすくなっています。髪が痛んでキューティクルがはがれやすくなると、伸縮性が失われ、クセになったり、ハネたりします。

Q

髪の毛の太さってどのくらい?

A

日本人の平均的な髪の太さは0.08mmくらいです。ちなみに、欧米人に多いブロンドは、0.06mm前後です。

Q

頭皮は硬いとよくないの?

A

頭皮が硬いということは、血行が悪くなっている証拠です。血行が悪いということは、栄養が行き届きにくい状態といえるので、育毛にとって妨げになります。頭皮を指先でつかんで動かしたとき、頭蓋骨と一体化しているようであまり動かないのは、硬くなっている状態といえるでしょう。

Q

白髪は遺伝しますか?

A

遺伝の可能性もあります。若い人でも、遺伝的要因でメラニン色素の出来方が少ない人は、若白髪になりやすいといえます。

Q

生活環境は、白髪に影響するの?

A

生活環境も育毛と同様、白髪に影響します。食生活や喫煙、飲酒、夜更かしなどの生活習慣や頭皮のケアのやり方なども影響が大きいといえます。

Q

ストレスによる白髪は治るの?

A

ストレスが原因の白髪は、一過性のものが多いので、ストレスが改善されれば元に戻る可能性は高いといえます。ただし、ストレスが長く続くと元に戻らないこともあります。

Q

病気が原因で白髪になることもあるの?

A

あります。慢性胃腸疾患や、貧血症、円形脱毛症などの病気がある場合にも、急激に白髪が発生することがあります。ただし、この場合は、病気を治療することによって髪の色も回復が可能です。

Q

一夜にして白髪になることはあるの?

A

「一夜にして」というのは俗説です。ストレスや病気が原因で、数週間のうちに急に白髪が増えるといったケースはありますが、髪の毛の色は頭皮の外に出たときは既に決まっているため、黒い髪が突然白くなることはありえません。

Q

髪の毛の果たす役割は?

A

髪の毛は、頭部を直射日光や暑さ・寒さから守り、外部の衝撃から保護するクッションの役割をもっています。特に、熱に弱い脳を紫外線や輻射熱から保護しています。また、毛の根元付近に知覚神経が放射状に付着しているので、弱い刺激にも反応するように「感覚器」としての役割も担っています。

Q

髪の毛が伸びるのはなぜ?

A

髪は毛母細胞が下から押し上げられることによって伸びます。このとき、水銀など体内の有害物質を排出するという重要な役割も担っています。

Q

人種によって髪の色や質が違うのはなぜ?

A

大きな原因は、暮らしている地域の紫外線の量にあります。紫外線の量の多い赤道付近の人たちは、断熱効果に優れた黒くて硬い縮れ毛、逆に少ない地域の人たちは細くて柔らかい髪質になっていったのです。また、紫外線が多い地域ほどメラニン色素の量も多くなり、黒くなるのです。

Q

皮脂が多いといけないの?

A

皮脂は多すぎると髪の成育に影響があります。まず、頭皮の汚れが毛穴をふさいでいると、毛穴から十分な酸素が供給されず毛髪の成育に大きな影響を及ぼします。また、育毛剤の浸透も悪くなり、毛根に有効成分がしっかり行き届かなくなります。

Q

フケを予防するには?

A

フケは、以下の点に注意すれば予防につながります。
【1】頭皮を清潔に保つ
【2】バランスのとれた食事をする
【3】ストレスをためない・解消する
【5】休養・睡眠
頭皮が健康であることは、育毛にとってもフケにとっても同様に大切なのです。毎日続けることが、頭皮を健康にし、予防へとつながります。

Q

どんな頭皮が健康?

A

健康な頭皮は、青白く透明感があります。そしてみずみずしく弾力がある頭皮が健康的な頭皮です。逆に、硬く突っ張っていたり、フケが多く見られる頭皮は要注意です。

Q

髪の毛の太さはどのくらいが普通?

A

日本人の平均的な頭髪の太さは、0.07~0.08mmといわれています。これには個人差だけでなく、同じ人でも太い毛と細い毛が混ざって生えているのが普通です。

Q

髪の毛はどうやって成長するの?

A

毛は毛母細胞の分裂によって作られ、成長します。毛乳頭付近に存在する毛細血管から栄養の供給を受けることで分裂増殖します。

Q

普通の毛はどのくらいの力で抜けるものなの?

A

普通1本の頭髪を抜くのには50~80gの力が必要です。毛根が退化して抜けやすくなった「休止期」の毛はもっと軽い力で抜けます。

Q

頭髪の数は年齢と共に増えたりするの?

A

ヒトの頭髪の数は、母親の胎内にいるときにすでに決まっています。生まれてからその数が増えるということは、まずないでしょう。

Q

髪の毛の成分は?

A

髪の毛はほとんどがたんぱく質からできています。あとは、メラニン色素で、毛球で毛が作られると同時に作られます。そのほか、微量の脂質や金属類も含まれています。

Q

皮脂は頭皮にとってどうして必要なの?

A

皮脂膜は、頭皮や髪の毛の水分の蒸発を抑え、うるおいを保ちます。うるおいをキープすることで毛髪のしなやかさやつやなどを保つ役目を果たします。

Q

皮脂は洗い流してもまた作られるものなの?

A

皮脂膜は洗髪後一時的に洗い流しても、徐々に戻ります。一旦洗い流された皮脂膜にかわり、4時間から12時間くらい経過すると新たな皮脂膜が生成されます。

Q

髪の毛はどのくらいまで伸びるの?

A

毛は毛乳頭が働いている限り、つまり成長期の間は成長し続けます。成長期は人によっても性別によっても違いますが、頭髪の場合、男性では2~5年(約26cm)、女性では4~6年(約80cm)といわれています。

Q

毛根部とはどこの部分のことですか?

A

毛根とは、髪の毛を引き抜いたとき、今まで皮膚に隠れていた部分のことです。白いサヤ状のものが付いている部分です。

Q

季節による毛の伸びる速さの違いはありますか?

A

あります。毛の伸びる速さは気温の変化にも関係があるからです。成長速度が速くなるのは、気温が高くなる4月ごろで、7月~8月が最も早い時期になります。その後、徐々に遅くなるようです。

Q

毛は、生えている部分によって伸びるスピードは違うの?

A

違います。最も成長速度が速いのが頭髪です。次に、あごひげ、眉毛の順です。

Q

毛はどうやってのびるのですか?

A

毛の、毛母細胞が分裂を繰り返すことによって伸びます。毛母細胞の分裂により、次から次へと生産される新しく作られる毛になる細胞が上へ上へと押し上げられてゆき、やがて角化という現象を起こして水分を失い、毛に変わってゆくのです。

Q

枝毛はどうしてなるの?

A

主な原因は毛髪の乾燥です。毛先から枝毛が始まるものの中には、ヘアトリートメント不足による損傷の他、切れ味の悪いはさみでカットしたことなどが原因と考えられる場合もあります。

Q

髪の毛と水分の関係ってってどんなもの?

A

健康な毛の水分量は11~13%といわれています。髪の毛はスポンジ状になっていて、毛が濡れるとその水分がその中に入り込むのですが、傷んでいる毛はスポンジ状の穴が増えているため、水分や湿気が入りやすくなってます。そのため、湿度の高い日はべっとりして、乾燥した日はパサパサになるのです。

Q

皮脂膜は何のためにできるの?

A

皮脂膜とは、人の皮脂によってできる肌を保護する膜のことで肌のうるおいだけでなく、肌を滑らかにする働きのある膜のことで、角質中の水分の蒸発を防ぐ、肌の乾燥を防ぐ、角質層の剥離を防ぐ等の働きがあります。

Q

皮脂膜はどうやってできるの?

A

毛包の中にある皮脂腺からでる「皮脂」と、汗腺からでる「汗(=水分)」が、程良く混じりあうことで皮脂膜は形成されます。

Q

フケとはどういうもの?

A

フケは、アカと同じく角質細胞が剥がれ落ちたものです。角質細胞とは皮膚の最も外側にあって、死んだ細胞です。

Q

皮脂膜が一旦洗い流されてから次に出来るまでにどのくらいかかるの?

A

いったん洗い流された頭皮の皮脂膜は、元通りの状態に戻るまでに約4時間かかって再生されます。ただし乾燥肌の人や、アトピー性皮膚炎などの人はもっと長時間かかります。

Q

毛の硬さはどのように決まるの?

A

毛の硬さは、1本の毛の太さ、キューティクルなどの繊維の密度、毛を構成する繊維と繊維の間を満たす物質の多さなどによって変わります。一般的に、太い毛、キューティクルが厚い毛、隙間の物質が少ない(=繊維と繊維の間が開いていない)毛が硬い毛といえます。

Q

髪の毛をブラッシングすると、静電気がおこるのはなぜ?

A

毛髪は、摩擦によってプラスに帯電します。ブラシはマイナスに帯電するので、ブラシと毛髪はくっつきあい、毛髪同士は反発しあってブラッシングしづらくなるのです。

Q

皮脂膜はホルモンと関係あるの?

A

皮脂膜とホルモンは関係があります。まず、皮脂腺の働きを活発にするのは男性ホルモンです。反対に、皮脂腺から皮脂の分泌を抑制するのは女性ホルモンです。

Q

生理前に脂っぽくなります。なぜ?

A

月経前(排卵から次の月経の間)は黄体ホルモンがでて、これが皮脂の分泌を促進するため、生理前になると一般的に脂っぽくなりがちなのです。

Q

雨が降ると髪に変なクセが出るのはなぜ?

A

雨が降り、湿度が高くなると、キューティクルの間から水分が入り込み、髪が膨張してまっすぐな状態を保てなくなる為です。また、髪が傷んでいる人ほど、髪の内部がいびつになっているので、湿度が高いとクセが出やすくなります。

Q

髪が一番多いのは何歳ぐらいでしょうか。

A

男性は17~20歳ごろが最も髪が多い時期と言えます。そして25歳を過ぎた頃から徐々に細くなる傾向にあるようです。女性は男性よりやや遅く、25歳頃に最も髪が多くなり、30歳前後から細くなりはじめます。女性と男性の年齢差は、ホルモンの影響によるものだといわれています。

Q

昔は髪が硬かったのに、最近、柔らかくなってきたように思います。原因は?

A

髪の老化によるものと思われます。太い髪は硬くてコシがあり、細い髪は柔らかくてコシがないと一般的に言われています。加齢などにより髪に栄養が行かなくなり髪が細くなってくると、髪が柔らかくなったように感じます。また、髪のコシがなくなると、うねりやねじれも伸びやすくなるので、柔らかい髪のパーマが取れやすいのもこのためです。

Q

髪がパサつく気がします。原因を教えてください。

A

ヘアカラーやパーマなどを繰り返しているとキューティクルがはがれ、髪に十分な水分を蓄えることができなくなり、結果、パサついた髪になってしまいます。また紫外線なども髪が傷む原因です。1度傷ついてしまった髪は完全には修復できませんので、日ごろから傷つかないように気をつけてケアをすることが大切です。また、傷ついてしまった髪はトリートメントなどでしっかり補修してあげるようにしましょう。

Q

ヘアサイクルの期間は?

A

ヘアサイクルとは髪が成長し、生え変わる期間のことを言います。髪が抜け落ち、次の髪が生えるまでの準備をする期間を「休止期」。髪が成長する期間を「成長期」。髪が成長を止め、脱毛の準備を始める期間を「退行期」と言います。それぞれ、おおよその期間は休止期が3ヶ月、成長期が3~6年、退行期が3週間となります。
もちろん個人差はありますが、何らかの原因でこのサイクルが乱れると、成長期が短くなり休止期が長くなるので、生える毛よりも抜ける毛の方が増えて、髪の量が少なくなってしまうのです。

Q

髪の寿命はどのくらいですか?

A

一般的には、男性の場合2~5年、女性の場合はそれより長く、3~7年と言われています。但し個人差がありますので、人によっては15~20年も伸び続ける場合もあります。

Q

フケがよくでます。頭皮が乾燥しているのでしょうか。

A

フケが出るのは頭皮が乾燥しているから、とは一概に言うことはできません。フケには脂性と乾燥性の両方のタイプがあります。また、それぞれ発生のしかたが違い、例えば、乾燥性のフケはシャンプーのし過ぎ、脂性のフケは皮脂の分泌量の増加などが挙げられます。どちらの症状も放っておくと、脱毛の原因となりますので、症状に合ったケアをするようにしましょう。

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