抜け毛について 抜け毛について
抜け毛について

Q

抜け毛の季節っていつですか?

A

1年中で最も髪が弱まっている時期は秋です。夏の強い紫外線によってダメージを受けているため、些細な刺激でも毛が切れたり抜けやすくなっているのです。頭皮の状態も汗や皮脂でべとべとになって毛穴がつまり、細菌が繁殖しており、抜け毛が促進される悪条件がそろっている季節です。

Q

夏をどのように過ごせば毛に優しいの?

A

夏バテによる体力ダウンは髪に大きな影響を与えます。冷たいものの食べ過ぎや栄養バランスの乱れで頭皮に十分な栄養が行き渡らなくなると髪がまいってしまうのです。頭皮を清潔に保ち、バランスの取れた食事心がけ、睡眠をしっかりとる。そして、お肌に悪い紫外線は頭皮にも悪いので、帽子等でカバーする……。当たり前のことですが、こういった過ごし方が髪にとっても大切になるのです。

Q

抜け毛の原因を教えて下さい。

A

1.毛周期のうちの休止期に入って自然に抜ける毛 2.栄養不足・血行不良等で成長する前に抜ける毛(ハゲてゆく人はこの抜け毛が多い) 3.生活習慣によって抜ける毛(夏の紫外線で頭皮、髪が痛めつけられて抜ける時期もある)(薬を服用中の人はその副作用で抜ける場合もある)

Q

うぶ毛の脱毛の原因は何でしょうか?

A

休止期の後、生えたうぶ毛への栄養不足により、ヘアサイクルの周期が崩れると、成長しきらずに休止期をむかえ、うぶ毛が抜け落ちるのです。また、栄養不足で細いうぶ毛に、マッサージやブラッシング等の刺激が加わって抜ける等が考えられます。うぶ毛の部分は激しいマッサージは避けていただきたいと思います。

Q

頭頂部が薄毛になりやすいのは何故ですか?

A

加齢とともに頭皮は固くなりますが、特に頭頂部は血管が硬くなり弾力が低下することと、分け目などで外部の刺激も多いので薄毛になりやすい傾向にあります。その為にマッサージは、下から上へ向けて押し上げる様にし、頭頂部をゆるめてあげて下さい。

Q

男性の場合、単なる抜け毛とハゲる抜け毛は違うのですか?

A

●単なる抜け毛 → 休止期脱毛症
⇒毛周期による抜け毛、毛が太く、毛根部分が丸い

●ハゲる(男性型脱毛)抜け毛 → 休止期に入る前の毛(後期成長期毛)が抜け、再び生えた毛が早期成長期毛の段階で男性ホルモンが作用し、太い毛に育たないまま休止期となって抜ける毛。
⇒毛が細く、毛根部分が丸い

参考: 円形脱毛症・病気や薬による抜け毛(成長期性脱毛症) → 毛が細く(萎縮毛)毛根部分が細い

Q

若い時ずっと白髪を抜いていました。毛根が駄目になっているのではないでしょうか?

A

同じところの白髪を繰り返し抜いていると毛根が傷つき生えてなくなる可能性があります。白髪が気になるようでしたら、出来れば、根本の方でカットされた方がよいかと思います。

Q

最近、抜け毛が多いのですがどの様な原因がありますか?

A

パーマ、ヘアダイ、ブリーチ等の化学的原因とブロー、ブラッシング等の物理的原因が考えられます。このような方は育毛剤で栄養分(水分と油分)を補給してあげて下さい。また、ストレスや過度のダイエットなど、毎日の生活環境も見直し、改めてみることが大切です。

Q

秋は抜け毛の季節だと聞きますが、秋以外にも抜け毛の季節ってあるのですか?

A

一年で抜け毛が多いのは秋です。基本的に秋以外に抜け毛の季節はありません。

Q

母がかなり薄くてカツラを使うほどです。遺伝の可能性はあるのでしょうか?

A

女性の薄毛にも遺伝は多少影響があるようです。女性にも副腎から男性ホルモンが分泌されており、女性ホルモンの分泌が衰退する40歳代前後になるとその影響があるようです。そういった予防のために育毛剤を利用するという方法もあります。なお、ご家族と同様の生活習慣をおくっていると同じように薄毛になる可能性はあります。

Q

スタイリング剤と抜け毛の関係は?

A

スタイリング剤と抜け毛はそう関係はないと思います。理由は、スタイリング剤はあくまで髪の毛につけるもので頭皮につけるものではないからです。もし頭皮にスタイリング剤をつけているようでしたら、なるべく頭皮にはつなかいように工夫をしてご利用いただくことをお勧めします。

Q

更年期と抜け毛の関係が気になります。女性ホルモンの影響もあるのでしょうか?

A

女性ホルモンの分泌量が減ることで影響はあります。女性も男性ホルモンが分泌されており、更年期以降、女性ホルモンの分泌量が減った場合、割合的に男性ホルモンが増えます。そういった場合、抜け毛が増えたり、髪が細くなる方がいらっしいます。

Q

自分では抜け毛が多い気がしています。抜け毛の本数ってどのくらいが普通なのですか?

A

1日に約50~70本くらいが普通の抜け毛量です。

Q

1日に抜ける髪の毛の本数は何本くらいですか?

A

シャンプーやブラッシングのときに落ちた毛を見て「毛が抜けてる!」とすぐに脱毛症を心配する必要はありません。1日の抜け毛は約50~70本。秋には、少し増えて200~300本になります。この程度の脱毛なら心配はいりません。気をつけなければならないのは、一度に大量に抜けた時です。1日に1000本もの毛が抜ける場合は要注意です。

Q

男性型脱毛症とは?

A

一般に「若ハゲ」といわれ、思春期を過ぎたころから徐々に脱毛が進展する男性に多い脱毛症です。前頭部と前頂部から始まるのが特徴です。男性ホルモンの働きが原因で、血液中を流れる男性ホルモンが毛乳頭に入ってくると、毛母細胞が活性力を失って毛髪が休止期にはいり、抜け落ちてしまうのです。

Q

びまん性脱毛症とはどういうもの?

A

びまん性とは、頭全体の毛が抜けて薄くなります。特に女性に多い脱毛症です。広範囲に均等に髪の毛が薄くなり、特に頭頂部の皮膚が透けて見えるようになる傾向があります。

Q

ダイエットによる脱毛症とはどういうものですか?

A

身体と同様に髪の毛が健康に育つためにも十分な栄養が必要になります。過度なダイエットをすると、発毛・育毛に必要な栄養が髪の毛を作る毛根部に栄養が行き届かなくなってしまうのです。その結果、ツヤのない髪の毛になったり、脱毛が進んだりするのです。

Q

円形脱毛症とはどういう脱毛なのですか?

A

円形・楕円形の脱毛巣が突然発生します。ひとつだけできるものから、頭髪全体が抜けるもの、さらに眉毛、まつ毛、体毛など頭皮以外の全身に及ぶ場合もあります。脱毛巣周辺の毛を軽く引っ張ってみて、数本の毛が抜けてくる間は進行中です。進行が止まれば、多くは数ヶ月後に軟毛が生えてきて、その後硬毛となってきます。発症の原因は、免疫異常(アレルギー)、精神的ストレスなど様々な説があります。

Q

円形脱毛症の治療は難しいのでしょうか?どのようにすればいいのか教えてください。

A

円形脱毛症は精神的ストレスが基礎にあるため、90%は放置していても治ります。病院では、ステロイド剤の外用や、血液の循環をよくするためフロジン(塩化カルプロニウム)液を外用する場合もあります。90%の人はこれらの治療方法で治りますが、精神的ストレスが続いている状態の方や、自己免疫疾患が原因の全身に及ぶ汎発性脱毛症の方は治療の効果があがらない場合があります。

Q

父が髪の毛が薄いので、私自身遺伝を心配しています。女性でも男性型脱毛症になる場合があるのでしょうか?

A

男性型脱毛症は、男性ホルモンの影響を強く受けています。女性でも男性ホルモンは分泌されていますので、男性型脱毛症になる場合もあります。ですが、発生の頻度や症状は男性ほどではないといわれています。

Q

脂漏性脱毛について教えてください

A

皮脂分泌の過剰な人に起こる脱毛症で、思春期以降、前頭部、頭頂部に現れる男性に多く現れる症状です。皮脂の過剰分泌により脂質が酸化されて過酸化脂質となって皮膚を刺激することや、毛穴にこびりついた皮脂は簡単な洗髪では取れないため細菌が繁殖し、頭皮や毛根が炎症を起こすことで休止期毛が脱毛するというものです。

Q

脱毛の仕組みが知りたいです

A

毛は、毛周期に従って成長・脱落を繰り返していて、休止期に入った毛は自然に抜け落ちます。そして、正常の毛周期を営んでいる頭皮では成長期毛と休止期毛の割合は一定に保たれ、その結果、頭髪の総数も一定になります。毎日100本の毛が休止期に入って抜け落ちますが、同じ本数の毛が休止期から成長期に変わって新たに生えてくるのです。これに対して、各種脱毛症の場合、様々な原因で成長期が短くなったり、休止期が長くなったりしてしまい、次第に休止期毛の割合が多くなります。それと同時に新たに生えてきた産毛が太い毛になる前に脱落してしまうため、毛のサイズも小さくなってしまいます。これの繰り返しで次第に脱毛症が進行していくのです。

Q

抗癌剤を利用すると髪の毛が抜けると聞きますが、なぜですか?

A

癌(ガン)は、癌細胞の増殖速度のコントロールが効かなくなり、猛スピードで分裂を続けている状態にある細胞です。放射線や抗癌剤には細胞分裂している細胞だけを殺すような作用があります。ところが、毛母細胞は正常細胞であるにもかからず、そのさかんに細胞分裂するという性質が災いして癌細胞と一緒に殺されてしまうのです。そのため、毛母は急速に萎縮し、脱毛へとつながります。ただし、毛乳頭細胞は死滅しないため、治療が終われば、毛は生えてきます。

Q

「トリコチロマニア」とはどういうものなのですか?

A

無意識のうちに自分で毛を引き抜いたり、髪の毛をすり合わせたりして毛を切ってしまうために生じる脱毛症です。円形脱毛症と似ていますが、脱毛部が手の届きやすいところに限られているのが特徴です。そして、頭皮には何の異常も見受けられません。欲求不満・精神的不安定が原因の場合が多いので、心のケアが必要になります。

Q

フケで毛が抜けることってあるの?

A

フケが大量に発生して脱毛する症状に粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)があります。頭皮が乾燥するため、フケが大量に出て毛穴をふさぎ、髪の毛が次々と抜け落ちる症状を言います。

Q

体が病気で脱毛することもあるの?

A

あります。全身の衰弱によって毛髪まで栄養が届かないことが原因です。脱毛を引き起こす疾患は、甲状腺機能低下、糖尿病等のホルモン異常、肝臓病、高度の貧血、高熱疾患、大手術などが挙げられます。

Q

病気が脱毛の原因の場合、どうすればいいの?

A

病気が原因で脱毛している場合は、原因となる疾患の治療が第一です。元の病気が治れば、脱毛症も自然に治癒していきます。疾患の治療をしながら、育毛剤等を利用してケアしていくことも可能ですが、まずは、病気の治療を最優先にしましょう。

Q

牽引性脱毛症とは?

A

ポニーテールや三つ編みなど、長年にわたって毛髪を固着力をしのぐほどの力で引っ張っていると、脱毛してしまうことがあります。これを、牽引性脱毛症と呼びます。なるべく同じ髪型は避け、強い力で縛ることのないヘアスタイルを心がけましょう。

Q

抜け毛にうぶ毛が混じっていますが、大丈夫でしょうか?

A

休止期の後に生えたうぶ毛が、栄養不足によって成長できないまま休止期を迎えたために、抜け落ちたものだと思われます。また、栄養不足の産毛に、マッサージやブラッシング等の刺激が加わって抜けていることも考えられます。産毛が抜けている場合は、マッサージやブラッシングは控えめにするか、優しくマッサージしたほうがいいでしょう。

Q

頭頂部の薄毛が目立ってきました。一体、何が原因!?

A

ヘアサイクルが乱れて太い髪の毛が抜け落ちた後、次に生えてくる毛が太い毛に成長する前に抜け落ちてしまう、あるいは髪の毛に充分な栄養が行き渡らないために髪が細くなることで、頭皮が透けてきます。加齢、ストレス、食事等の影響が考えられます。他に過度のブラッシング等がありますのでやさしくブラッシングしてあげましょう。また頭皮を下から上へ押し上げるようにマッサージし、頭皮をゆるめてやると効果的です。

Q

圧迫性脱毛症とはどういうものですか?

A

サイズが合わないきつい帽子や、カツラなどで頭皮が数時間圧迫されると、2~6週間後に成長途中の髪が抜けてしまう場合があります。これを圧迫性脱毛症と言います。しかし、原因が一時的なことがほとんどなので、3~6ヶ月ほどで自然に回復します。

Q

出産後に抜け毛が増えるのはなぜ?

A

妊娠中は出産準備のために分泌される黄体ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

Q

壮年性脱毛症と言うのをよく聞きますが。

A

いわゆる男性型脱毛のことを言いますが、壮年時に起こる場合、このように呼びます。原因は男性型脱毛と同じで、遺伝や男性ホルモンの影響と言われています。

Q

ビタミンAを摂りすぎると脱毛すると聞きましたが、本当ですか?

A

長期間にわたってビタミンAの過剰摂取を続けると、髪の毛が荒れ、まゆを含めて部分的な脱毛が生じ、唇がひび割れ、肌が乾燥して荒れ、皮がむけることもあります。ビタミンAは脂溶性のビタミンになり、ビタミンCなどのように汗などによって失われるわけではありません。ビタミンAを過剰摂取すると毛根に脂がたまりやすくなり、抜け毛の原因となります。また、妊娠をされている場合は、胎児に影響を及ぼすことがあるので特に注意が必要です。通常の食事ではまずありえませんが、サプリメントなどで摂っている方は注意しましょう。サプリメントは毎日の用量を守り、上手に取り入れましょう。

Q

ひこう性脱毛症とはどんなものですか?

A

フケが毛穴を塞ぎ、炎症を起こすことにより起こる脱毛症です。乾燥したフケが大量に出るのが特徴で、原因として、過度の洗髪回数などが上げられます。頭皮を清潔にするのはとても大切なことですが、必要以上に清潔にしようとするのは、返ってひこう性脱毛症のように抜け毛を増やしかねません。頭皮の状態が普通の方なら、洗髪の回数は2日に1回ぐらいにしておきましょう。

Q

通常の脱毛と、異常な脱毛の簡単な見分け方を教えてください。

A

休止期に入った毛髪は、洗髪などの簡単な刺激で抜けてしまいます。
正常な休止期の脱毛は毛根の部分が丸く膨らんだ形をしています。しかし反対に、毛根が細長く、先が尖っているようなら、その毛はまだ成長期であった可能性があります。つまり、何らかの原因(病気やストレスなど)によって抜けてしまった、異常な脱毛だということが分かります。
このように抜け毛の毛根を見れば、その人の髪が健康かどうかを知ることができます。

育毛Q&Aトップページへ